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弊社の若手有望株の職人、中田君が僕の所に来て、
「い草が無くなりそうです」と言ったので地元の畳屋さんを訪ねてみた。 い草は畳の材料だが面を組み立てる時、面金に巻きつけて、面布団と縫い付けるのに使う。 それぐらいの感じでしか知識はなかった。 なぜ畳にい草をつかっているのか。 い草の芯は、スポンジ状になっていて、ショックの吸収性が抜群なんです。 毎日その上を歩くのに、足に優しい素材なんですね。さらに乾きも良い。 そしてもう一つ、ろうそくの芯にもい草が使われているのです。 い草の芯は、水分や油分の吸収力が良いのです。 時代劇で皿から紐が出て、火がともっている場面があるでしょう。 あれです。 い草は、別名 灯芯草(とうしんそう)と呼ばれているのです。 素晴らしい先人の知恵と工夫ですね。 おそらく、面金にい草を巻く事も、先人が拘って素材を探した結果、 衝撃吸収や耐久性を考えていろいろ模索して、これが最高だということだったんでしょう。 こんな話を地元の畳屋さんに聞いてきました。 ただ、今は畳もビニールを使って作る事が多く、柔道の畳などは、ほぼ全部が ビニールだと言っておられた。海外製品もたくさんあると。 畳の消費量が少なくなり畳屋(職人)もどんどん少なくなっているとの事。 剣道具の業界と似ている。 面金に巻きつけるのもビニールひもや化学製品を使うところもある。 しかし、この話を聞いて確信した。 国内仕立をしている以上、い草を使い続けよう。 現在は、手に入りにくくなっているものだが、畳屋さんから三年分のい草を 分けて頂いた。暫くは、安心だ。 滋賀県草津市 中村畳店さん 本当にありがとうございました。 PR |
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